蚊取り線香の渦を 眺めていて目を回す 溶けたアイスの棒に アタリの文字が見アタラない 外が何だか騒がしい どうやら 川のほとりで花火が上がる 携帯電話が鳴ったけど 今日は外に出たくない 打ち上げ花火を見るような 悔しい気持ちを抱えてる 上はかり見上げてたせいで 首が痛くて仕方ないの 紫外線をシカトして 額に汗して遊ぶ 海辺のロマンはないけれど 蚊にぼっかリやたらとモテた 胸がなんだか騷がしい どうやら 焦る気持ちが沸いてきたみたい 見てみないフリをしてたけど 今日はそろそろダメみたい 打ち上げ花火を見ていると 寂しい気持ちが落ちてくる 閏夜にバチバチ弾けては 周りを照らすからたまらない いつかのマンガで見たような 敵と空を登る竜みたい 火の玉の軸道を眺めては 胸が焦げ付いて仕方ないの 「咲いて散るのが華」 とか言っていたら 打ちあがる前に シケって腐ってしまって 線香花火のラストみたいになるよ それより何より 打ち上がる前から 儚い美学に酔いしれるには 少し早いかもしれないよ そこで試合は終わらないよ 打ち上げ花火を見るような 悔しい気持ちを抱えてるなら まずは起き上がる所から 少しずっやればいいじゃないの 大体夏の風物詩を見ただけで マイナス思考も甚だしい 規則正しい暮らしが大事 ラジオ体操から始めましょ