[00:37]夏の海は連れて来た。 [00:39]騒ぐ波音の中で、何も知らないはずの心を。 [00:47]光の無い暗い場所。とても深い闇の底。 [00:53]その手には何も持たず、笑ってた。 [00:56]大切な人の優しい温もりを、 [01:06]掌に乗せても帰って来ない。 [01:13]時だけが流れる。 [01:18]真夏の追憶、どこに消えたの? [01:23]あの波間に揺れた星のように。 [01:28]真夏の追憶、どこに消えたの? [01:33]哀しみを奪ってあげたい、今。 [01:48]夏の海は連れて来た。 [01:51]高く上がる太陽に、似付かわしく笑った心を。 [01:59]物語の数だけの感情があったから、 [02:04]わたしの欠片は今もここにいる。 [02:08]]空っぽになった身体は眠っている。 [02:18]何を求めたくて、手を伸ばしたの? [02:24]誰も知らない。 [02:29]真夏の追憶、どこに消えたの? [02:34]あの夜空に落ちた夢のように。 [02:39]真夏の追憶、どこに消えたの? [02:44]悲しみはまだ繰り返す。 [02:49]いつか帰れるところがあるなら、 [03:00]全てを守れる気がした。 [03:04]真夏の追憶、どこに消えたの? [03:10]あの水面に映る月のように。 [03:15]真夏の追憶、どこに消えたの? [03:20]かなしみはまだ繰り返す。 [03:25]海はいつでも知っているから。 [03:40]真夏の追憶、どこに消えたの? [03:52]夏の海は連れて来た――。