誰かが海の底で静かに待っていたら、 わたしは深海に降り注ぐ雪になろう。 たとえば光の中で瞳を無くしたら、 あなたは深海を漂う魚になれる? 「誰にも出会えないかもしれない」 そんな不安を抱えたままで、 確かに生きていた命を感じてね。 (微かな光で輝いた雪を……) 始まりと終わり繋ぐ雪がそっと煌く。 あなたに届くまで、 探し続けているよ。 「誰にも分からないかもしれない」 そんな痛みを隠したままで、 どこかに眠っていた思いを伝えてね。 (微かな光で輝いた雪を……) Ah ただそこに取り残されて、 何のためにその雪を待ち焦がれるの? Ah みなそこでわたしを見つけて。 独り生きる魚を照らす希望になれるだろうか。 誰かが海の底で静かに待っていたら、 わたしは深海に降り注ぐ雪になりたい。