午後の時計台 ふと思い出すプロローグ もともとの眠そうな顔で 「遅れてごめん」とあなた 連れてってくれた 公開したてのラブストーリー "紙切れ"じゃない半券は こっそりバッグの中へ 終わった恋の背中を 追いかけてるなんて思わないで 想い出捨て生きられるほど人は 強くないでしょう? いつか観た映画のような ハッピーエンドじゃなくても あなただけ待ち続けた時間が私のこと やがて大人に変えたの 戻らない季節の中で 半年後のこと 夕焼けが染めたエピローグ 切り出しにくそうなあなたの 頬にタンポポの綿毛 別れ話さえ 笑って聞いてた私でも 最後まで素知らぬ顔の 街並みが悔しかった 現実の恋はひっそり 拍手もないまま幕下ろすもの それでもキャストを降りるほど人は 弱くないでしょう? 泣き虫が ばれないように にぎりこぶし作って あなたの前 ひっこませた涙も出番があるよ 違う誰かと いつの日か 幸せに流せるなら いつか観た映画のような ハッピーエンドじゃないけど あれから私の物語 そんなに悪くもないよ 夢掴んでね ときめきを ここへ連れて駈けてきたひと 追憶の針も回り そろそろエンドロニル ラブ・アクチュアリーを観た日 胸にしまって歩き出そう