辿(たど)り着(つ)いた場所(ばしょ)には 知(し)る者(もの)などなく 穏(おだやか)やかに流(なが)れる時(とき)の 淋(さみ)しさを噛(か)み締(し)めた 碧(あお)き空(そら)を仰(あお)げば 翡翠(ひすい)の涙(なみだ)が 煌(きら)めく小(ち)さな雫(しずく)で 総(すべ)てを流(なが)してく 幼(おさな)きその姿(すがた)に 似合(にあ)わぬ記憶(きおく) 離(はな)れた景色(けしき)の隅(すみ) 藤(ふじ)の淡(あわ)きに染(そ)まった 今(いま)は昔(むかし) 生者(せいじゃ)の想(おも)いが 蛙石(かわずいし)に舞(ま)い降(お)りる奇跡(きせき) 白蛇(はくじゃ)の魂(こん) 此処(ここ)にある限(かぎ)り 滅(ほろ)びの道(みち)はない 紅(あか)き空(そら)を仰(あお)げば 彩(いろど)る楓(かえで)が 輝(かがや)くその腕(うて)広(ひろ)げて 優(やさ)しく呼(よ)び掛(か)ける 涙(なみだ)はその姿(すがた)を 心(こころ)に代(か)えて 空(そら)より折(お)り続(つづ)ける 強(つよ)き力(ちから)となるように 今(いま)は昔(むかし) 変(か)わらぬ想(おも)いを 遠(とお)く未来(さき)へと託(たく)した奇跡(きせき)が いつか再(ふたた)び私(わたし)を繋(つな)ぐと 強(つよ)く信(しん)じている [04:12.260 蛙石(かわずいし)に舞(ま)い降(お)りる奇跡(きせき) 白蛇(はくじゃ)の魂(こん) 此処(ここ)にある限(かぎ)り 滅(ほろ)びの道(みち)はない 今(いま)は昔(むかし) 変(か)わらぬ想(おも)いを 遠(とお)く未来(さき)へと紡(つむ)いだ奇跡(きせき)が 胸(むね)の奥(おく)で生(う)んだ悲(かな)しみを 笑顔(えがお)に変(か)えるから 薄(うす)れ行(ゆ)くは 人(ひと)の記憶(きおく) 想(おも)いだけが 抱(か)かれ眠(ねむ)る