「疾く、疾く、疾く Vo:哀良にょん 原曲/妖怪の 疾(と)く! 幾重(いくえ)もの葉(は)が線(せん)と流(なが)れ 映(うつ)るすべては既(すで)に遠(とお)く 疾く! 風(かぜ)すらも置(お)き去(さ)る速度(そくど)で 世界(せかい)はただ色(いろ)だけになる 紅(あか)く燃(も)ゆる紅葉(もみじ)の葉が くるりと落(お)ちていく 紅く燃ゆる紅葉の葉が 土(つち)にまみれ汚(よご)れる前(まえ)に 紅く紅く彩(いろど)られたこの妖怪(ようかい)の山(やま)を 更(さら)に赤(あか)く染(そ)め上(あ)げるあの夕陽(ゆうひ)目指(めざ)して さあ染まぬ黒(くろ)の翼(つばさ)を広(ひろ)げよう 音(おと)さえ光(ひかり)さえも追(お)い越(こ)してどこまでも 意(い)に染まぬ一枚(いちまい)の緑(みどり)の葉 周囲(しゅうい)が色を変(か)えようとも 意に染まぬ一枚の緑の葉 変わらぬままに落ちて嗤(わら)う 霧(きり) 立(た)ち込(こ)める木々(きぎ)の 合間(あいま)をすり抜(ぬ)けて どんな獣(けもの)よりも速(はや)く 届(とど)かない彼方(かなた)を見(み)つめて 紅く紅く彩られたこの妖怪の山を 遠く遠く幻想(げんそう)の果(は)てから見下(みお)ろして さあ濡(ぬ)れ光(ひか)る黒の翼を広げ ただ木の葉(このは)のように落ちていこうどこまでも 紅く燃ゆる紅葉と 緑色の木の葉 共(とも)に落ちて汚れ腐(くさ)り 山にとけていく 紅く紅く彩られたこの妖怪の山を 更に赤く染め上げるあの夕陽目指して さあ染まぬ黒の翼を広げよう 音さえ光さえも追い越してどこまでも さあ濡れ光る黒の翼を広げ ただ木の葉のように落ちていこうどこまでも