[00:00.23] [00:00.24] [00:24.25]「千里香」 [00:35.55] [00:36.85]去り行く日を見送ることも [00:42.05]繰り返せば矩を知るだけ [00:48.02] [00:48.03]散り逝くのも宿命、と [00:53.97]受け入れるのが貴女らしいかな [00:59.74] [01:00.07]落日のような優しい手だと [01:06.09]恐れもせず繋いでくれた [01:12.08]煤だらけのこの手に [01:18.08]受け止めたくて 其の願い [01:24.01] [01:24.02]千の孤独を誤魔化すように [01:29.08]奏でる嘘を拙いと笑うでしょうか [01:35.95]ならば其れでも良いと [01:39.75]届け彼方の月へ [01:44.03] [01:44.04]何時までもずっと貴女を待つ [01:50.95]もう一度逢える日まで [01:56.08]和かな光に融けるような [02:01.98]庭に咲いた花に添うように・・・ [02:13.75] [02:25.95]時は廻り、人よ巡れと [02:32.04]古い轍に歩みを重ね [02:37.88]貴女の見た景色を [02:43.75]貴女に代わり 此の手が護ってゆく [02:49.95] [02:49.96]時が巡り、人が廻れば [02:55.88]貴女の名は音へと変わり [03:01.88]けれど今もその音が [03:07.83]詠われるのが誇らしい [03:13.82] [03:13.83]風が謡う 笹の葉揺らす [03:18.88]蛍舞う夜 雪踊る朝焼け [03:24.70]銀の渚に 黄金の空に [03:29.83]貴女の名前を呼ぶ [03:34.01] [03:34.02]約束は永遠 貴女を待つ灯 永久の火 [03:45.97]ひとつの偽りも翳りもない月の下で [03:53.80]今日も待ちぼうけ [04:02.75] [04:41.75]瑞香れば 根雪に萌す [04:47.75]季節は巡る 命は廻りゆく [04:52.85]胸を焦がす 花冷えの夜 [04:57.88]九分咲きの庭に待つ [05:02.05] [05:02.06]何時までもずっと待っていたよ [05:08.89]ねえ もう声にならない [05:14.04]貴女の居ない千の夜を越えて [05:19.75]此の焔は今も [05:24.94] [05:24.95]雲間から射す月灯りに [05:30.95]照らされた この庭に [05:36.75]幾千の祈りが花開いて [05:42.10]永い時を越えて逢う夜に [05:51.01] [05:51.02]永い時を二人また共に [06:02.75] [06:38.90] [06:38.91] [06:38.92] [06:38.93] [06:38.94] [06:38.95]