嘘みたいな与太話でもまかり通るあまりに薄っぺらだけれど ひどく幼気な心を削りとってくドラスティックで奇怪な夢さ 僕が天使を抱えて歩いてくためには鉛のように重すぎて 人の形を留めない怪物にさ、いつも通り引き裂かれていく バランスの悪い世界地図は既に役に立たないんだよ 愛想無い君が歌うための舞台は 黒い霧で息ができなくて涙が出るの 這うような声と滲んでく月あかり 笑う君は夢か現実か、彼方に沈む 君がナイフを両の腕で大事そうに抱きしめるのを見る度に この胸に尖った刃先を感じるんだよ、傷口から溢れる腐敗臭 車道のような生死の狭間なんだと今さら気づいたんだ 橙の空を潰してく斑模様 向う側でこちらを見ている幾多の眼 太陽も黒に染まってく街角で 惑う僕は夢か現実か、彼方に沈む 嫌、まだ死にたくないの冗談はやめにして 救いのないゼロサムゲーム、ルールなど知らない 解説不可能で理不尽な怪物が 僕らを裁く理由は何でもいいらしい 愛想無い君が歌うための舞台は 黒い霧で息ができなくて涙が出るの 心臓が踊る「また明日会いましょう」 笑う君は夢か現実か、彼方に沈む 嘘みたいな与太話でもまかり通るあまりに薄っぺらだけれど ひどく幼気な心を削りとってくドラスティックで奇怪な夢さ