硝子の向こうの真空を 行き交う数多の宇宙船 音は一つも聞こえずに 静かに瞬く冷たい灯火 ヘリウムの雲海を眺めて 何度目かの溜め息をついた 淡く青いイオンの航跡は 視界を鮮やかに彩った ノイズだらけの星間ラジオ 饒舌な語りと暖かな音楽 莫大な距離を隔てた世界で 僕らが感覚できる地球の声 目を閉じて耳を澄ませて 時空を超えて旅に出よう 遠い惑星に生まれた僕らは 遥か人類の故郷に想い馳せて