眠れない夜にひとり 何気なく 手にとった本に綴る 言の葉を 「齷齪(あくせく)生きても 何もしなくても 誰にでも同じ そう、死はやってくる」 色彩(いろ)を亡くす街路樹に秋の風 思い返せばいつでも同じ顔 いつしか僕らも大人になっていた あの日の過ち数えても 重ねた時間は今ではあまりにも長い 生まれたばかりの子供も大きくなる頃 あの頃僕らは見えない光を感じて 自分が何かになれると信じきっていた 夜の向こう いつもと変わらない日々 声に気付かずにどこにも無い答え探して その胸の奥の深くに灯りのない部屋 星を散りばめて綺麗な夜空になればいい 僕たちはきっと幾つも過ちを重ね 涙を流して悔やんで強くなるのだろう 心が痛くて苦しくて逃げ出したくても 悩むことはない それがいつか 道しるべとなるから