[00:36.32]これはこの世のことならず [00:41.52]賽の河原の物語 [00:47.09]親にはぐれた嬰児の [00:52.79]人のあはれと泣き止まぬ [00:58.94]現世の唄を乗せて [01:09.27]廻向の風が吹きつける [01:19.84]一つ積んでは父のため [01:25.32]二つ積んでは母のため [01:30.56]三つ積んでは人のため [01:35.56]Om [01:54.26]それはあの世のことなれば [01:59.61]賽の河原に鬼ぞ住む [02:05.12]死出の山路は暮れなずみ [02:10.58]子取ろ子取ろと羽虫鳴〈 [02:16.93]現身の涙で出来た [02:27.64]輪廻の河が打ち寄せる [02:37.75]一つ積んでは父のため [02:43.13]二つ積んでは母のため [02:48.73]三つ積んでは人のため [02:53.73]Om [03:18.34]右も左も分からぬ [03:22.70]霧と硫黄の荒野を [03:27.00]鬼に追われて子供は逃げる [03:31.32]石を蹴散らしどこに行くのだろう [03:40.59]遊び疲れた子供は [03:44.95]石の蒲団にくるまり [03:49.25]水に香まれて湖の底 [03:53.67]醒めることない夢を見るのだろう [04:51.64]賽の河原に積んでは崩れる [05:03.27]賽の河原に積んでは崩れる