夜の児童公園 ジャングルジムの上 誰も見てないから スカートで登る 子供の頃は高く思えた 一番てっぺんに腰かけたけど そんなに怖く感じないのは 私が大人だから 恋なんか面倒だ いつもの自分じゃなくなる もどかしくて胸のどこかが どよんどよんと離れている 彼なんかいらないよ 一人きりでいいんだ ここに来てあの日の星が 今もずっと手の届かない 場所にあるなら 小さなシーソーが 右に傾いたまま 降りてしまった人を 思い続けている 巡り会ったときは何も話せず 猫をかぶって大人しいフリした こんなに好きになるなんて とっても意外だった 恋なんか苦手だよ 悲しい顔ばかりしている ただ切なくて こんな時間に 夜の風に当たりたくなる ひんやりとしているよ お尻の下の鉄の棒 こうしてても きっとあなたは ジャングルジムに登ったことなど 忘れてるでしょう 恋なんか面倒だ いつもの自分じゃなくなる もどかしくて 胸のどこかが どよんどよんと離れている ジャングルジム一人きり 仲間外れにされたように 花の僕が ちんとしてきて 出来るならここからつっど 降りたくなかった ~END~