冬の歌 山根万理奈 あたしは寒いのが苦手だ かじかむ手 手袋はめて歩く あなたも寒いのが苦手だ だから 2人で暖め合うんだ 「これが一番あったかいよ」って あなたの手が あたしの手を さらってゆく その時の あなたの嬉しそうな顔 見てたら 可愛くて 愛しくて …幸せ。 いっそのこと自分が 雪だったなら あなたの上に 舞い降りることはできるだろう でもあたしは 他でもないあたしだから あなたの手 あたしの手 ずっと繋いでゆける 震えるあなたが心配で 「大丈夫?」って 何度も聞いてみる その言葉は 遠回しの甘えでもあって 抱きしめてほしくて… ギュッと。 いっそのこと自分が 雪だったなら こんな気持ちにすら ならないだろうね でも2人は 他でもない恋人だから 冬の寒さに負けないように 繋がってゆける 降り積もる雪の中で 暖かい愛を