[00:00.36]我は海の子白波の [00:08.70]さわぐいそべの松原に [00:17.70]煙たなびくとまやこそ [00:26.38]我がなつかしき住家なれ [00:44.90]生まれてしおに浴して [00:51.10]浪を子守の歌と闻き [00:57.70]千里寄せくる海の氣を [01:04.12]吸いてわらべとなりにけり [01:13.62]高く鼻つくいその香に [01:20.42]不斷の花のかをりあり [01:26.90]なぎさの松に吹く風を [01:33.32]いみじき樂と我は聞く [02:05.76]丈餘のろかい操りて [02:12.22]行手定めぬ浪まくら [02:18.46]百尋千尋海の底 [02:25.16]遊びなれたる庭廣し [02:35.08]幾年こゝにきたへたる [02:41.40]鐵より堅きかひなあり [02:47.96]吹く鹽風に黑みたる [02:54.38]はだは赤铜さながらに [03:00.92]浪にたゞよふ氷山も [03:07.40]來らば來れ恐れんや [03:13.90]海まき上ぐるたつまきも [03:20.38]起らば起れ驚かじ [03:26.88]いで大船を乘出して [03:33.38]我は拾わん海の富 [03:39.74]いで軍艦に乘組みて [03:46.20]我は護らん海の國