赤い靴履いてた女の子 この女の子が実在な人物だったこと 知ってますか? 名前は岩崎きみちゃん お父さんはわかりません 当時のきみちゃんと母さんの ふたりの暮らしはとても厳しいものでした その厳しさから お母さんは泣く泣く 宣教師夫婦にきみちゃんを預けたのです 宣教師夫婦と共に アメリカには渡るはずだったきみちゃん けれどもきみちゃんは 当時不治な病と言われていた肺結核にかかり 長い長い船旅には耐えられず 日本の地で亡くなってしまいました まだわずか九歳でした きみちゃんはアメリカではなく 天国へと旅立ってしまったのです 赤い靴 はいてた 女の子 異人さんに つれられて 行っちゃった 横浜の 埠頭から 汽船に乗って 異人さんに つれられて 行っちゃった 今では 青い目に なっちゃって 異人さんの お国に いるんだろう 赤い靴 見るたび 考える 異人さんに 逢うたび 考える