[00:01.62]あの鳥は 現の空を 枝留まりに見上げている [00:13.53]休ませた翼の当て所もなく 緑なす野に風が流れ [00:32.00] [00:51.97]瞼に焼け付くネオンライト 煤けた手で落としたブレーカー [01:03.17]暗闇の中 ケータイ片手に 俯き加減で歩く少年少女 [01:15.00] [01:15.12]電脳と幻想に苛まれながら 「平気」と二重に嘘を重ねた [01:26.25] [01:27.02]飛ぶ鳥は昔の空を 惜しむこと無く此処を先途と [01:39.25]はためかせた翼の行方知れず 残した羽根も風に巻きかれ [01:53.91] [02:04.11]僅かに焼け残ったモラル 埋もれたまま 手付かずのリテラシー [02:15.32]指先ひとつで果たせることなど 両手で数えられる程もない [02:26.00] [02:27.11]現実と理想では 少し違ったけど [02:33.72]「素敵」と言える日はきっと来るから [02:38.55] [02:39.04]飛ぶ鳥は寂れた空を 惜しみながらも越えて往くだろう [02:51.51]傾けた翼の向かう先に 芽生えた苗も風に抱かれ [03:03.25] [03:04.32]飛びたくて 飛べなくて [03:09.13]伸びる轍と飛行機雲 [03:15.08]踏みしめた土の固さに [03:21.02]想いを馳せて 道は続く [03:26.45] [03:27.32]人間は昔も今も そこに広がる空を見上げ [03:39.06]苔生した奇跡を信じて [03:45.27]歩き続ける 風と共に [03:54.86]