[01:39.75 視界の隅に捉えた星は物憂げに煌々と 夢路の先は深い霧 探す道標 見当たらない この声 もしも誰かに搯々と淀みなく届くなら [00:41.62 [00:51.39 一つの言葉に籠められた想いなど 説明無しには伝わらないけど それでも中空に心を漂わす 私を誰か掬って 傷付いたままの姿で 紫色の痣を数えるのが 惨めでも憧れでもあり 私は手を差し伸べるだろう 頭上に凛と佇む月は物怖じせず皓々と 射千玉の黒髪映える衣纏い 手鞠弾ませて 玩んだ時間の分だけ 喪ったものを数えて笑う [02:19.55 [02:29.36 一対の翼に乗せた願いなど叶わないのは知っているけど それでも虚空に身を躍らせる 私を誰か救って 覚束ない危うい足取りで遠ざかっていく後ろ姿が 哀れでも 愛おしくもあり 私はただ見送るだろう 地上に普くそそぐ光は余情までも払う 暁は決して訪れず せせらぎはいつからか聞こえない 死にとし死ねるものでは 綴れぬ抄せぬ儚物語