魔法王国 アルテナには一人の王女がいた 名をアンジェラという 父のいないアンジェラは 幼いごろから女王である母親に 女王の立場でしか接してくれない母を とても さびしく思っていた いつか見た夢 それは大好きな 母と一緒にベッドで寝ること いつか見た夢 それは大好きな 母に本を読んでもらうこと 愛しさと寂しさは いつしか心の 奥に閉じ込めてしまった 寂しいよ 私いい子じゃないから 抱きしめてくれないの 私 力がないから 微笑んでくれないの かけた月に今日も願う いつか見た夢が現実になりますように いつか見た夢 それは大好きな 母がほかの人と笑ってた夢 いつか見た夢 それは大好きな 母が私を抱いて微笑んだ夢 本当は信じてる 母の事夢の中だけは優しいから 切ないよ 私こんなに好きなのに 抱きしめてくれないの 出てくる言葉はいつも 冷たい言葉ばかり かけた月におやすもうと 私はどうして 今ここに存在するのかな 花を切る寒さに 自分の感情を紛らわせ 少女は自分の意味を考えないことにした 母に王家の恥といわれても 少女は母に認めてもらうために 海に出るんだった