[00:14.56] [00:22.44]「アイヲシラナイ」と謂う その少女の姿は [00:32.35]一輪の猛毒を束ねた花束だった [00:41.03] [00:41.97]愛を忘れた、と頑なに心閉ざし花を愛でる少女の聲が [00:51.72]錆びついた薇を今、回して――始まる [01:00.05] [01:00.17]「オシエテヨ」 [01:01.90]花の名前を 甘美な夢を [01:03.64]「キカセテ」 [01:05.18] 数えては歌にして [01:07.08]「シリタイノ」 [01:08.34]甘美な夢を [01:10.21]「アナタヲ」 [01:11.73]紡ぎ出す愛の詩 [01:13.89] [01:14.01]同じ月の下で手を取り踊る私たち [01:21.47]柔肌に絡めた陶磁の指 [01:28.38]冷たい夜風 がらんどうの胸に沁み込んで [01:35.70]小さな胸の高鳴りを告げる [01:42.41] [01:42.58]鈴蘭畑の恋心、風に揺らされて…… [01:52.17] [02:06.43]愛を少しずつ知り 思い出してゆく日々 [02:16.54]流れる雲のように穏やかな熱病だった [02:25.28] [02:26.00]禁断の果実の毒に爛れ膨らんだ傷の痕を [02:32.75]なぞった指を操る糸は心臓に根を張り続けた [02:44.60] [03:02.10]「ユルヤカニ」 [03:03.31]気付かれぬよう [03:05.27]「シズカニ」 [03:06.57]貴女の花畑に [03:08.30]「スコシズツ」 [03:09.87]零した種子は [03:11.86]「アナタヲ」 [03:13.18]不確かに蝕んで [03:15.38] [03:15.58]甘い馨に躰が痺れては夢を視る [03:22.88]何処へも咲けない球根の夢 [03:29.80]紺瑠璃の硝子玉に映る幽く紅い花 [03:37.14]このままふたり想いに病むなら物語の幕を下ろそう [03:47.51] [03:49.93]同じ月の下で手を取り踊る私たち [03:56.92]これで最後だとふたり笑った [04:03.87] [04:04.17]冷たい夜風 月夜の花畑 吹き抜けて [04:11.20]濡らした土にいつか芽吹くでしょう [04:18.19] [04:18.35]鈴蘭畑の恋心、風に揺らされて…… [04:28.22] [04:31.50]