[tool:灯里的歌词滚动姬] [00:00.000] Vocal:Mitsuki [00:01.367] Voices:悠木碧 [00:03.120] [00:11.095] 『夫に先立たれた母親と、 [00:13.912] その一人娘。二人きりの家族。 [00:17.744] 娘を女手一つで立派に育て上げるための仕事には休みなどなく、 [00:24.819] 昼夜もなくひたすらにその手を動かし続けていた。 [00:29.937] 部屋に響くのは、単調なミシンの作動音だけ。 [00:34.978] 疲労は隠し切れずに、 [00:37.951] 口を開くための力さえも仕事に集中させてか、母娘の [00:43.365] 会話は日に日に減っていって――――』 [00:46.791] [00:50.366] ため息の重さは 年々 ah...増してゆくばかり [01:04.598] 『肩でも叩こうか』なんて 言葉さえかけ辛くて [01:15.675] [01:16.043] 『大丈夫?』 『負担じゃない?』 [01:21.415] 言えずにただ空を切るばかりで [01:27.090] 昔みたいに笑いあえたら どんなにいいだろう――――? [01:39.912] [01:41.496] 心が痛かった こんなに忙しくなったのは [01:53.768] 私が学校に通うようになってからのことだから [02:04.822] [02:05.076] 「学校を辞めて、ねぇ。私も一緒に働きたいな」 [02:16.184] そう伝えた夜初めて泣いて怒られたっけ [02:27.552] [02:27.830] ごめんねママ [02:30.646] 無理をしてくれているのは私のためってわかってるよ? [02:39.244] でも寂しい気持ちが消えなくて [02:45.143] もっと一緒の時間を過ごせたらいいな、なんて [02:52.402] 言えない これ以上甘えられない [03:03.102] [03:06.061] 「今はしっかり勉強することが大切。 [03:09.971] 頭ではそう理解しているつもり。 [03:13.562] でも、こんなに近くにいるのに、心が少しずつ離れていくみたいで。 [03:21.413] 何かしたい。けど、こんな私に何ができるんだろ……?」 [03:28.163] [03:28.553] 時計の針はもう すっかり ah...朝を刺していた [03:40.579] 『また今日も寝ず働いて……。いつか体を壊すよ?』 [03:51.982] [03:52.397] 意を決して聞いてみた [03:57.487] 「一ヶ月にどのくらいお金があれば家族二人で生活できるの?」 [04:16.580] [04:17.070] ママは悲しそうに [04:22.690] 「またあなたも働きたいって言い出すの?」って小さく呟いた [04:35.512] 『そうじゃない』 まだ言えないけど [04:41.059] [04:41.304] 私にも、できること。 喜ばれるかはわからないけど [04:52.590] その日から学校帰りに 秘密の日課を増やした [05:05.343] [05:06.690] 広場でママに昔教えてもらった 歌を奏で続けた [05:18.928] 毎日 雨の日も風の日も 休まず歌って…… [05:29.786] [05:29.938] そして今日はママの誕生日 [05:35.719] 一か月分はとても無理だったけど [05:42.055] 今日一日休んでもいいくらい お金を貯められたんだよ [05:50.375] さあ、受け取ってねママ [05:54.772] 今日はゆっくりと 二人でいよう? [06:03.863] ――――いつも、ありがとう [06:12.943] [06:13.142] 『たった一日だけの休息のプレゼント。 [06:16.143] けれど、その日は二人にとってとても大切な。 [06:21.789] いつまでも忘れられない日になった――――』 [06:26.536]