[00:00.00] 作曲 : ピクセルビー [00:01.00] 作词 : 少女病 [00:25.212] 最初は少し 戸惑いもしたけれどすぐに [00:31.355] お腹の中 新たな生命に [00:37.139] 「こんな私も、母になれる」 [00:43.166] 喜びが全身を包んだ [00:49.736] この先にどんな世界があっても [00:55.818] この子を守っていこう [01:02.007] お腹を蹴る音に 誓いながら 笑いながら いま愛を謡う [01:12.942] 幸せに形があるなら [01:19.056] きっと子の姿をしているのでしょう [01:25.360] こんなにも愛おしい痛みもあるなんて 知らずにいた [01:37.336] ねぇ、ありがとう。大切にするよ―――― [01:56.567] 目元はちょっと優しげで 彼に似てるかな? [02:02.850] 抱き上げると 重さを感じた [02:08.561] 私の全て 愛らしい子 [02:14.744] 二人分、愛情を注ごう [02:21.161] 片親だからと 寂しい想いは [02:27.445] 絶対させないから [02:33.467] 一人で二人分 キスの雨を降らせながら いま愛を謡う [02:45.498] その子は まっすぐ育って [02:51.282] 大人びた顔つきを 見せるようになる [02:57.409] 少女は その物語を追い ふと気付き我に返る [03:27.864] その子の浮かべる笑顔は館の執事のものと重なる [03:47.776] 「そうよ、彼は……」 [03:50.085] 「ほら、私の名前はあなたが一番よくご存知だったでしょう?」 [03:55.504] 『彼は、少女が出産した時に生まれてくる子。 [04:00.586] 可能性の一欠片。逞しく成長した姿』 [04:13.331] エフティヒア 私が消えたら [04:19.124] あなたの可能性も 死んでしまうのに [04:25.295] ねぇどうして 私を責めないの? [04:31.045] こんなにも 愚かなのに [04:37.377] エフティヒア 私にいつしか [04:43.141] 男の子が生まれて 名をつけるならと [04:49.398] 決めていた それは幸せの優しい形をして…… [05:01.584] ねぇありがとう、エフィー。救ってくれて―――― [05:15.659] 「ありがとう。ごめん、ごめんね……」 [05:21.558] 「いいんですよ、泣かないでください。さあ、時が来ました。 [05:32.014] 私としてはまたいつか、今度は違う場所で会えることを願うしかありません。 [05:40.324] さよならは、言わないでおきますね」 [05:45.905] 『抱き合う二人の姿は、決して親子には見えなかったけれど。 [05:52.091] その光景は、またひとつの物語の種子となり、砂時計の一欠片になっていた…』