作曲 : 少女病, Mitsuki 作词 : 少女病 無意識に惹かれていた きっとこの腕は彼女の存在を 慈しみ支えるためだけに 与えられたのだろう 幸せな日々の裏に翳む 想いとは相反する葛藤 遠い隣国の王から託された使命 逃れられないだろう 恐ろしい魔力を持つ 純血たる少女の声を 戦争に利用して 貧しいあの祖国 きっと変えるんだ それは揺らめく誓い ふたりに残された傷は 傍にいる、ただそれだけで ah... 癒されていくような気がして それが心地よかった、けど... 本当は気付いていたんだ 耳元で嗫かれてた声 少女の歌のその効力に きっと、ずっと包まれてた ひとりで塞ぎこんで 海をみて膝抱えて 「ボクに隠れて泣かないで、ティア」 ねぇ胸が苦しくなる 傷ついたキミのことを 争いになど利用できない──── 眠れない夜にティアはそっと 理由聞かず ただ優しく笑って 子守唄口ずさんでくれた 秘めた使命も知らず 自分などよりもずっと深く 傷ついているのにも関わらず そんなことおくびにさえ出さず どこまでも優しい 日常に埋没した そんなある日 二人で歩く 海辺へ続く道 二人のその距離を 音も断ち切るように 突如現れた男が襲いかかる ふたりで描いてた夢は 現実を正視しないで ah... 暖かな場所へ逃避してるだけでしかなかったのかな……? 本当は気付いていたんだ 近づいた目的なんてもう 捨てる覚悟はキミの笑顔を 見たそう、その瞬間にできてた <<追っ手の男>>は業を煮やし 祖国から仕向けられた<<刺客>> 「あぁ、キミだけでも 逃げるんだ ティア」 背に庇い刃を受け 少しずつ意識は消え 最期に響く ティアの叫び────