赤い瞳に映る 月の色は狂気に染まり 思い出してばかりの 過去も色褪せてる 「来れるはずもない」 高を括り 目を閉じたあの夜 夢の真ん中で 有り得ない気配が揺れて ただ流れる 影に気をとられ あっさり逃げ出したこの記憶 独りで思い出し俯いて 月の見えない夜に 飛躍する思い込み一つ 満ち欠けする月なら なくなるわけもない この瞳映すのが どちらの狂気かわからない 何を探しているの? 闇夜に問いかける どこへ行ったって 何かが私を振り回してる 溜息を吐いて 「それもいいか」と顔上げて 考えすぎと 言われて何も 変わらないよ この想いだけは 夜空にあの月がある限り 明けない夜に見える この空の月は何の色? 満たされない想いを 映している様に 何が正しさなのか 答える者もいないだろう つまらないことだよと 馬鹿にすればいいじゃない 静かな月夜だから この空に揺れる胸騒ぎ 穏やかな時はいつ 終わりを告げるだろう 赤い瞳に映る 行く末はいつも荒れ模様 被害妄想だよと 笑えばいいんじゃない そんな夜も明ける