進み行く宵闇よ 独りきり 後をついてく 流れ往く者たちよ 独りずつ 息を消し… 紅色の靴も 砂埃まみれ 今や 寂しく吹かれて 心はぼろぼろなのに 人影が消えて 独りを忘れて そして 遺ったあなたの 亡骸に触れたいだけで 引き連れた翳さえも 意志を持ち 空を蠢く 流れ往く者たちよ わたしでは きっと、もう 切り替わる権利 洗脳されゆく 心 ただ独りぼっち ただ独りぼっち ずっと 焦がれた温もり 遠のく感覚 そして 巻き戻すことも 取りやめることもせずに… 掻き消されぬ 夢と羨望は 深く強く 根付くように まだ 切り替わる夜空 此処と彼此では  けれど 洩らした言葉が 少しずつ闇を変えて どうか独りには  どうか独りには  だから 誰かの隣を 宵闇を超えて捜す