鶫の声遠ざかり 静かに若葉染まる 澄み切る空の海へ 視線を預け 外から見る高い景色は 奇麗だと思えても こちらとあちらとでは 違ってる気がしてた ソラえがく たくさんの紅ノ葉が 埋め尽くした日は 煌めきも 闇も拒み 瞳、閉じて、時を刻むだけ… 実りあるものほどに 時に限りを付けて 虚勢を張る余裕も 日々に埋もれて 誰かがほつりと呟いた 「声ヲ聞カセテ欲シイ」 こんな言葉 勝手に 零れ出すだけだから ソラうかぶ 近づいたひとひらが 両手に舞い降り ひとときの ぬくもりさえ 風が落とし それを摘みあげた… 散り急ぐあの紅葉にまだ 隠れているの? 出ておいて… ソラうかぶ 近づいたひとひらが 両手に舞い降り ひとときの ぬくもりさえ 風が落とし それを見据え ソラえがく たくさんの紅ノ葉が 埋め尽くした日は いつか見た あの現で 共に、散って、そして眠ろうか…