篭る籠の中 一夜の契りに 手を伸ばし解かれ また朽ちる蕾よ 亡骸を抱いて 染まる闇と紅 紐逃れ手折に 別れ消ゆ暁よ 心折り引き裂いて振り返り 錆び付いた糸を 辿る指先紅く染まり 想い秘め許しを拒む 交わり深く 愛を奏でよ 響く歌声 遠く届くなら 咎人眠る地に積もる雪 白から赤へ景色は滲む 戸惑いに揺れる 別れの契りに 掌に零れた 幼子の過ちを 終われ旅人よ 叶わぬ願いに 尚縋りつくなら 永遠の眠りをくれよう 何もかも奪われ 訳も分からずに散りゆく花 温もりに爪を立て傷ついても 瞳はもう濡れない 交わり深く 愛を奏でよ 響く歌声 弔う言霊 噛み締め竦む唇染まる 赤から紅へ痛みは滲む 交わり深く 愛を奏でよ 響く歌声 遠く届くなら 咎人眠る地に積もる雪 白から紅へ景色は滲む