[01:01.900]暮れ六つが消えてく 長い影もやがて消えてく [01:09.430]踊る戌(いぬ)の刻に あの人はまだひとり眠る [01:16.900]赤い彼岸の花 揺らしてかわたれまだ気ままに [01:24.440]軋(きし)む愛と情も 跳(は)ねる靴の音にかすれて [01:30.490]消えていく [01:32.260] [01:48.750] [02:02.010]位置感覚損(そこ)なう朔日(さくじつ) [02:05.740]ニイニイぜみふと恋しくなった [02:09.490]散心(さんしん)してる 欲しがり始める [02:13.230]呼んでみても返りはしないのに [02:16.990]五里霧中(ごりむちゅう)の入口はどこに [02:20.680]ろくろくたるヨイノホシ越えて [02:24.500]糸竹(しちく)も詩もこぼれるほど集め [02:28.210]蓮(はちす)の糸 久遠(きゅうおん)に結んだ [02:31.760] [02:39.170] [03:01.920]引け四つが響いてうつつの夢醒めて消えてく [03:09.380]長い夜の途中あの人はまだひとり眠る [03:16.070] [03:16.870]赤い彼岸の花 揺らしてかわたれまだ気ままに [03:24.390]軋(きし)む愛と情も 跳(は)ねる靴の音にかすれて [03:30.470]消えていく [03:32.160] [04:09.210] [04:16.650]ひとりごと 触れて 蜜の ような いつの指で [04:24.200]無境に 泣く 約束 壊れそう [04:31.180]まだ ひとり眠る あの人を 包む見えない繭(まゆ) [04:39.160]ふれてそっと 開いてみてみたい [04:46.160]でもよりそうたび 増えていく 肌と肌の隙間 [04:54.180]埋められない いくども重(かさ)ねても [05:01.160]ただむつごとにもどこか似(に)た 甘さと淋しさに [05:09.190]ながされてく 小さな部屋の中 [05:16.140]まだやみは深く いくえにも 重なりつらなって [05:24.170]こぼす涙 静かに溶かしていく [05:32.180]