ふと目醒めて 白んだ空を 眠たい目で 眺めてた ん…背を伸ばす ちいさなからだ いつもの朝 迎えるの 「おはよう」の声いつも独り ここを訪れる者は誰もいないから 近付くだけ それで事足りる 裸になるのよ 望んでても 望んでなくても 置き去り わたしの 心の在り処よ はあ…ためいき つく日もあるわ でもほんとは それなりに みんな言の葉 持たぬ者たち 集い集いて廻るの 赤い空の下 心許す ほんの一握り それで十分よ 畏れられて遠ざけられても 淋しくないから 望んでても 望んでなくても 集まり 離れる 私じゃない ふかい 地面の底でも 感じる 確かな あたたかな息吹 心に開く 穴は見えなくて 誰にも分らない それを埋める 命の栄養 それも分らない 望んでても 望んでなくても わたしは 覗ける 感じられる いつも 誰も気付けない 置き去り わたしの 心の在り処よ