然したる理由もなく 永らう欲もなく ただたゆたう枯れ木のよう 朽ちるまで身をまかせた 待てども果てぬのなら 然らばと尽くせよ 廻る生として往くなら 廻る死もまたそこに在る 紡いだ罪の重さを抱え 遠退く景色仰いでも 空気を重ね霞むばかりで この身体を振り払う 生きとし生けるものは 最期を知らぬから ただ流れる水のように 目的を持たぬままで 待てども知れぬのなら 然らばと開けよ 廻る生として逝くなら 廻る死もまたそこに在る 結わえた喜びを供にして 遠退く意識を断ち切る 刃を振るうものもいつかは この痛みを噛みしめる 廻る生として逝くなら 廻る死もまたそこに在る 廻る生は月のように いつかまたそのにある 终