艶やかな現世なれど この瞳には眩し過ぎて 御灯しが導くままに 手と手を繋ぎ死ノ國へ いつの頃からか忘れ 憶いだせぬ眺めを捜して 瞼を綴じ眠りに委ね 静かに息を吐いて 艶やかな現世なれど この瞳には眩し過ぎて 御灯しが導くままに 手と手を繋ぎ死ノ國へ いつか夢に視た景色 坂を降りた河岸に咲いてる 紅い華の饐えた薫りが 逸る念い擽る 艶やかな現世なれど この瞳には眩し過ぎて 御灯しが導くままに 手と手を繋ぎ死ノ國へ 然りとても 忌まわしき 此の地でみつけた唯一の そう輝きは そう温もりは 微笑 零す貴方 貴方でした 何故に心なるものは 時を量ねて膨れる毎に 摩れて縺れ 縒れて凝って 堕ちて壊れ消える 艶やかな現世なれど この瞳には眩し過ぎて 御灯しが導くままに 手と手を繋ぎ死ノ國へ 噫 罪も罰も記憶さえも 白い陶器にそっと詰めて 炭の薫り誘うままに 貴方と供に死ノ國へ