[00:34.71 朧月夜に満ちる杯 見上げ揺らした 今だけは 廻り廻る 足跡だけ 花弁 枯れるまで 重ねた手を握りしめる 「離さない」と笑い合って 通り過ぎる景色を しまい込んだ 彼方の暮れ 微笑む顔に傷を重ねた 気付かぬように 果てぬよに 歩む道がすれ違った 陰は悠遠の先 明ける月夜に消えた満月 水面に浮かぶ花弁と 心浮かす喧騷だけ 声を嗄らせるまで 伸ばした手を握りしめて 「嘘吐きだ」と笑っていた 思い返す明日が 移ろい行き流れ出した 過ぎる季節の色を数えた 忘れぬように 紡ぐよに 糸は解れ 見失った いつか束ねた日々 霞む雲間に消えた満月 溢れる雫 ひとかけら 罪重ねた 積み重ねた いまも変わらぬまま 行方も判らずに 抱えたまぼろしだけ かえる道など何処にも無くて 歩めや歩め ひとりきり 萃う 願い 満ち溢れた よるが流れてゆく 朧月夜に欠けた杯 零れ 萃えよ 星に成れ 廻り廻る 想い 描く いつか忘れた夢 この道 刻む足跡(ゆめ)