[00:15.970] [00:21.280] [00:54.750]どうか、もう私を [00:57.880]独りにしてください。 [01:01.880]もう何も私には [01:04.430]わからないのですから。 [01:09.210]どうか、もう私を [01:12.410]放っておいてください [01:16.460]もう何も私には [01:18.990]聞こえないのですから。 [01:31.990]心の瞳が閉ざされてしまったとき、 [01:38.610]あの子がとても遠くに [01:41.770]見えてしまいました。 [01:45.750]こんな声に缒るしかない、 [01:51.530]自分が本当に悔しくてなりませんでした。 [02:00.320]それでも、わずかな意思でも [02:05.540]感じられることだけが、 [02:09.470]わずかな救いだったのに。 [02:13.640]ああ、 [02:14.760]それさえももう、 [02:17.120]聞こえない。 [02:18.720]絶望に満ちた [02:22.010]鳴り止まぬ絶叫 [02:25.810]その主は他ならぬ私だったと [02:31.370]気付くことさえ [02:33.550]ただ耳を塞ぎ [02:36.670]ただ眼を覆い [02:40.450]立ち尽くす私には [02:43.500]到底出来ぬことでした [02:49.760]帯びる悲劇の色濃く [02:53.180]その姿はただ力なく [02:57.100]呼びかける声響く [03:00.700]遥か、遠く。 [03:04.870]いうなればひとつの [03:07.770]愛の結論たる破局 [03:11.840]避け難き終幕を迎えただけ [03:19.580]あの子なりの [03:21.520]アイなのでしょう [03:23.230]あの子の全てを赌した [03:27.610]アイの形だったのでしょう [03:36.230]止め処なく流れる涙 [03:39.420]いつか枯れ果て遺ったのは [03:43.160]脳裏に響く叫び声 [03:46.740]忌まわしき瞳が映し出す愛の想起 [03:55.840]もう谁の声も [03:59.330]聞きたくないと [04:02.990]全てから眼を背けた [04:06.490]私がそうして手に入れたものは [04:10.460]絶望さえ 忘れるほどの [04:17.730]―いっそ、幸せを感じるほどの [04:21.980]静寂でした。 [04:25.080]笑っていて と。 [04:28.720]幸せでいて と。 [04:32.290]あの子がそう望んだのだから、 [04:36.090]私は応えたいのです。 [04:39.870]そう、皆様。 [04:43.130]私は幸せです。 [04:47.030]独りきりでも、 [04:49.420]私は永久に笑顔で居続けます。