いつもながらの见知った颜/ けれど、いつになく、强い意志の、瞳。 ―曰く、わたしが魔王で 世界を救う勇者だと ほんとに、呆れた、悪巫山戯。 ―いつからか、わかってしまったとしたら? 认められぬものを认めてしまったとしたら 超えられないものがあるということを知ったとしたら 「私」は谛めてしまうのか 儚く不确かなものに缒っているより ひとつひとつ レベルを上げていけるような世界で ああ、どこまでも强くなっていけるのだとしたら “私”は 希望と歩んでいくんじゃないか 魔王(おまえ)の居る场所まで 手が届くようにと 勇者になる幻想(ゆめ)に手を伸ばすんだ そして立ち向かう、悪の魔王に 世界を救うなんて、谁も頼んでなんていないのに 滑稽な位に、必死に、抗い続けて 稚拙な、イデオロギーを抱えて あの背中に、追いつけたら 孤独の中、なぜ戦おうとするの ほんの些细な琐末事(できごと)に どうしてかかずらうの? いったい何があんたを それほどまで駆り立てられるの 理解に苦しむことばかり たとえ谁が 如何なる目的を持ちながら 起こした どんな类の异変であったとしても 立ち塞がるすべてを 私は壊していくだけで “终わらぬ夜”など 赦しはしないのだと 何を叫ばれようと、それが、私であるから 魔王とでも、なんでも、呼べばいい そして始まる最后の戦い 世界を救うなんて、だれも望んでなんていないのに 惨めなくらいに、必死に、抗い続けて 遥な、トートロジーを掲げて 空疎な児戯に、幕を引かせまいと ―游びは终わりでいいでしょ 私は“私”でいたいんだ ―あんたは十分あんたでしょ 私は「私」じゃ駄目なんだ ―何それ、意味が分からない お前に分かってたまるもんか ―じゃあ、勇者はどうするの 最后まで魔王に立ち向かうんだ 世界の半分も要るものか 救いたいのは世界なんかじゃなくて 私自身なんだ せめて、何かをおこせたら そこに望みがあり続ける限り 谛めてなど决していられない 哀しき勇者ね …それじゃ、终わりにしましょう けして、立ち止まらず 「希望(じぶん)」を探して 歩いていくなら、今は、叶わなくても 魔王は、逃げないから この道の向こうで、勇者を、待ち続ける ――そんな梦を见ている 「しかしなにもおこせない」 原曲:恋色マスタースパーク