変わらない海の底の底  深すぎたわ 蒼色のお家 今は見えない沢山の想い出だけ浮かんだ 描いてた夢の果ての果て  遠すぎたわ 未来の予想図 今も聴こえる波音が虚しさだけ運んだ 歌う声さえ 想う言葉も失くして 人魚の涙 海へ還る  声を失くした私の代わり  いつかこの声 戻るならば  貴方の名前を一番に 呼ばせて欲しい 覚束ない二本の裸足は 冷たすぎて凍えてしまいそう 今に怯えて泣きそうな私を抱きしめて 歌はあげたの だからお願い気づいて 人魚の涙 泡になって 声を失くした私は消える  いつか貴方が気づいたなら 私の代わりに思いきり 泣いて欲しい さよなら言えないまま もうすぐ泡になるんだろう 人魚の憂鬱 空に溶け 何も残らなくなるんだ 人魚は海と空へ還る 声を失くした私は消えた いつかこの地に戻るならば 貴方の名前を一番に 呼ばせて欲しい