闇が刺し冷たい水が静まる 忍び寄る惨めな沈黙 偽りで囲われた海の中に 苛立ちを取り戻してゆく アクアリウムを独り歩けば 全てが群青に溶けて消える まるで夜空の星をなぞって 夢を見る子供のようなこころ 質量の無い傷みに包まれて 終末をただ待ち続けた 濁りなき不快な原色の青 眠るには奇麗すぎるから アクアリウムの底の底では 清らかな雫が落ちて消える 気付かれぬようにふと見上げれば 憂鬱な悲しい空が見える LaLaLa... アクアリウムで息を潜めて 不可思議な感情は時を止める 後ろめたさも優しささえも 閉じ込めた命は海に還る