[00:01.45]折れた翼は  [00:03.27]もう風を切ることはなく  [00:06.45]カラスは眠る 暗い土の中 [00:11.31]空に流れる 天の河の岸辺で [00:16.17]今も二人は  [00:17.98]寄り添ってるかな [00:21.31]僕は忘れない [00:23.32]羽ばたいて 羽ばたいて [00:25.69]何処までも 羽ばたいた [00:28.09]夜の向こう  [00:29.31]また出会えると信じて [00:32.79]今でも 歌は響いている [00:48.30]この街には  [00:49.76]二羽の老いぼれガラスがいて [00:53.24]下手糞な歌 響かせてたんだ [00:58.12]だけどある朝  [00:59.88]一羽が動かなくなった [01:03.05]残されたのは  [01:04.77]宵闇のアウグスティン [01:08.05]彼は飛び立った [01:10.01]この空の最果て  [01:12.22]青い流星を見つけたら [01:14.82]願いがひとつだけ叶うという [01:19.65]根拠のない迷信だ  [01:22.28]この街じゃもう100年 [01:24.80]誰も星が降るのを見てない [01:29.33]それでも彼は飛び続けた [01:54.37]月さえ眠る 静かな夜に [01:58.96]彼の羽音は そっと途絶えた [02:03.94]それを見ていた 夜空は泣いた [02:09.58]雲を穿つ涙の雫 [02:14.46]そして僕は聴いた  [02:17.03]二人の歌声 [02:20.36]あの日からこの街の  [02:22.47]夜はずっと深くなって [02:24.93]空はいっそう輝いて見えるんだ [02:29.77]忘れない 忘れない  [02:32.34]忘れない 忘れないよ [02:34.82]一年に一度だけ降る星 [02:39.51]その名は 宵闇のアウグスティン [02:44.63]今でも 歌は響いている