「人間を驚かすのなんか、わちきにかかればイチコr・・・」 「君は実にバカだな(笑)」 「っもぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」 唐傘妖怪!(ファーイ!)多々良小傘!(ファーイ!)お化けだもん! 「今日はわちきが長年研究した人間の驚かせ方を発表しちゃうわさー!」 ばけばけばー!(ファーイ!) べろべろばー!(ファーイ!) うらめしやー!(そぉい!) 静かに近づいて後ろから「ばけばけー!」 そうすれば皆様 驚いて飛び上がってくれる! あれれ?あれれ?なんで?誰も驚いてない? お化けなのにわちき 驚かせ方分からないよ! 教えて偉い人! 偉いと聞いて飛んできました 小さな小さな賢将ダウザー ご主人様のドジっ虎だけは 私もどうにもできないけれど ご主人様にはマタタビあげて しばらくそのまま放っておこう! ご主人様のことならば 聖が何とかしてくれる! そんなこんなで飛び出してふらふらしてたら困り傘 あなたの悩みに私の知恵をラクトフェリンで得た知恵を 毘沙門天の使いとして 知恵を貸すのが私の役目 どんな大きな問題も私にかかれば一発解決! 賢将に分からぬもの何もない 「まぁ、君には何を言っても無駄だけどね(笑)」 嗚呼 ひどいわちき泣きそう 驚かされ 泣かされてる傘お化け ネズミの妖怪に色々教えられ 再び挑戦だ今度は大丈夫だよね バカとは言わせない 教えられたことをやるだけで皆様 驚いてくれるはずだけどあれあれ? おかしいな? ネズミにいっぱい教えられ 何度も繰り返したけれど 何回やっても結果は同じ 誰も驚いてくれはしない! これはわちきが悪いんじゃない! 自称賢将が悪いんだ! そうだと思って反論したら 小さな鼻で笑われて 「君の頭が悪いせいだよ(笑)」 「これだからゆとりは困るんだ(失笑)」 とかなんとかめちゃくちゃ言われたけれど そう言われても分かんない! たくさんたくさん考えて 導き出したこの結果 やっぱりやっぱりわちきじゃなくてナズちゃんが間違ってるんだよー! 賢将に間違いなどあり得ない 「傘の方に任せた方がいいんじゃないのかい?(笑)」 嗚呼 ひどい わちき もう もう あぁぁぁ! 置き傘妖怪? 傘のおまけ!?お化けだもん! ネズミの妖怪に散々バカにされ 挫けそうになるけどわちきは諦めないからね! この手に持ってる傘が目立つからって 傘の方が本体だなんて そんな失礼な事二度と言わせないよ! 「ねぇナズちゃんナズちゃん」 「なんだい?」 「なんだかんだ言いながらいつも来てくれるよね?」 「…う、う、うるさいな!暇なだけだ!」 「そっかー」 晴れの日 雨の日 風の日も小さな頭を使って 左右の目の色変わるくらい驚かせ方を考えた 晴れの日 雨の日 風の日も小さな傘に付き合って 左右のロッドが曲がるくらい驚かせ方を探した その成果をあなた(君)に見せてあげる! ばけばけばー!(ファーイ!) べろべろばー!(ファーイ!) うらめしやー!(そぉい!) 二人で見つけたとびきりの驚き 驚かない人は雨に打たれて溶けちゃえ! 二人で探したとびきりの驚き 賢将の知恵を身をもって教えてあげよう あれれ?あれれ?なんで!?誰も驚いてない!? とっておきの中のとっておきのはずだったけれど やっぱり無理でした