[00:00.00] [00:25.74]バスを待つ彼女はなんだかちょっとくたびれてる [00:35.63]お母さんのこととか保険のこととか色々ね [00:45.53]風に舞う 髪を撫でて 耳にかけると [00:55.27]その輪郭にハッとする男 通りの向こう [01:02.49] [01:05.40]僕たち顔を見なくなってもうどれくらい? [01:15.25]5年とか いや10年前 夜の防波堤 [01:25.51]僕らはガキ 君は天使 ネイビーブルーのワンピース [01:35.60]湾の向こう工場がゆらゆら光ってた [01:41.28] [01:44.44]彼女ってば 彼の何かを勘ぐって [01:52.27]ねえ行こうよって走り出す [01:57.29]空には月が輝いていて [02:02.27]テトラポットが波を砕く [02:06.43] [02:15.36]話しかけるべきか躊躇してる間にバスは来た [02:25.41]どうなるか彼はわかってた まあ別にいいのさ [02:35.09]でもさあもし 窓越しに 彼を見つけたら [02:44.89]きっと話したげな顔するはずだけど [02:50.92] [03:35.05]バスに乗った彼女はバッグを膝の上に抱き [03:44.83]歯医者さんの予約をしなきゃと外を眺めていた [03:54.69]カーブを曲がり 街路樹の隙間で目があった [04:04.28]その瞬間にハッとする男 通りの向こう [04:11.21] [04:13.72]彼ったら [04:16.53]もう間に合わないってわかってるのに息切らして走り出す [04:26.23]後悔になんて唾を吐け [04:31.45]いつかの天使が笑ってる [04:35.13] [04:36.58]僕は未だにあの夏の [04:41.41]夜のことをよく思い出す [04:46.38]空には月が輝いていて [04:51.42]テトラポットが波を砕く [04:55.53] [04:58.60]またね [05:03.36]またね [05:07.88]