嘆きの 極みに 愛(お)しむらば 疾(と)き 風の 如く 馳(は)する迄 残心 相 覓(と)みて 眩(くるめ)くは 争う 刻(きざみ)に 為せる為 映(えい)ずる物 渾(すべ)てに 行き場よ 在れ 跡形 消えど 今 高く 否(いな) 前(さき)に 歩みて 往け 蔭(かぎ)に 殉(したが)ふ 心思(うらも)いで 未だ 闕(か)く 高才に 氣(き)が 臥(ふ)せても 彷徨う 夜の 虎口を 火影(ほかげ)の 姿に 認むるは 風凪(かざな)ぎの 中に 哮(たけ)る 者 繊塵(せんじん) 碍(がい)とみて 蔑(さげす)むは 見境ふ 気概(きがい)の 無かる為 詠ずる程 然(さ)るべき 道話(どうわ)も 無し 然(さ)れば 如何(いか)なる 今 高く 否(いな) 前(さき)に 歩みて 往け 蔭(かぎ)に 殉(したが)ふ 心思(うらも)いで 未だ 闕(か)く 高才に 氣(き)が 臥(ふ)せても 彷徨う 夜の 虎口を 而(そう)して 踏み出す一足(ひとあし) 揺らぎは 無い 然(そ)う 見ゆ物 渾(すべ)てに 行き場よ 在れ 跡形 消えど 忘れ去らざる 頓(ひたすら)に 高く 否(いな) 前(さき)に 歩みて 往け 蔭(かぎ)に 殉(したが)ふ 心思(うらも)いで 未だ 闕(か)く 高才に 氣(き)が 臥(ふ)せても 彷徨う 状(ざま)こそ いと 神の 鳴る如く 打て 此の 地を 雨に 生ゆるは 始まりと 絡み合う 功罪に 樹が 震れても 帰らぬ 夢幻の 道を おわり