凍える吐息と白い柩 私の身体は今日も乾いて 冷たい指先 死せる哀しみを確かめ いばらの毛布で眠る — ねえ 永遠に生きてゆく痛みさえ 一人きり 箱庭に歌う — 願いへと辿る眼差しは羽ばたく 黒い鉄の翼広げて 嗚呼 人の生を狩り取る 残酷を知らずに 「廻れ 廻れよ 人の子よ 踊れ 踊れ 儚き命を散らして」 見つめる闇は 未だ幼き《紅の魔女姫》 崩れた城壁 揺れる戦火 荒野の大地は 終わることなく 彷徨う騎士 触れる白銀の獅子 初めて心震える — 胸に抱く十字 煌きを放つ 誓い — 恋に落ちる眼差しを溶かして 何も恐れるものないから 嗚呼 神に背き交わる 呪いなど知らずに 「痛み忘れた罪人よ 永遠の責め苦 愛しき命を散らせよ」 貫く刃 未だ幼き《紅の魔女姫》 貴方へと辿る眼差しは羽ばたく 黒い鉄の翼広げて 嗚呼 人の生を狩り取る 残酷と知っても 「廻れ 廻れよ 人の子よ 踊れ 踊れ 儚き命を散らして」 届かぬ闇は 未だ幼き《紅の魔女姫》