悠久(ゆうきゅう)の時(とき)は流(なが)れゆき 鳥達(とりたち)は言祝(ことほ)ぐ 待(ま)ち侘(わ)ぶ季節(きせつ)の訪(おとず)れを いまやいまやその時(とき)と 君(きみ)と歩(ある)くこの道(みち)に 今日(きょう)も陽(ひ)は昇(のぼ)り 闇夜(やみよ)も等(ひと)しく照(て)り明(あ)かす 躊躇(ためら)う足背中(あしせなか)を押(お)すように 朝(あさ)な夕なに 咲(さ)く花(はな)びら 樹々(きぎ)のまにまに 揺(ゆ)れ彩(いろど)る 芽生(めば)える命(いのち) 汀(みぎわ)に満(み)ち 確(しっか)と宿(やど)れや やまとの地(ち)に この声(こえ)がどうか届(とど)くのなら 孤独(こどく)の魂(たまし)に安(やす)らぎを 天(そら)より地(ち)より響(ひび)きあう 君(きみ)へ贈(おく)るは斎唄(いわいうた)