こんなに悲しい別れなのに 笑顔が零れるの 何故かしら 自分の弱さを認められなくて 甘えてばかりだったね 波打ち際は 別れと出会ひ 繰り返し入り混じる 静かに火を灯して送り出す 迷はない様に 「さやうなら」と手を振り 寄せる笑顔 「ありがたう」の言葉を返す 離れてゐても心何時迄も一つ 果無く揺らめく 夏火と波音に 耳を澄ましたら こんなに嬉しい出会ひなのに 笑顔が曇るのは 何故かしら 自分に噓吐き強く見せたくて 声も届かなかったね 波打ち際は 出会ひと別れ 繰り返し入り混じる 静かに火を灯して迎へるは 有りの儘で 「ありがたう」と手を振り 返す笑顔 「ありがたう」の言葉を寄せる 離れてゐても心何処迄も一つ 優しく揺らめく 夏火と波音に 声を合はせたら 「去る者は日日に疎し」何で無いよ 思ひ時間 忘れて来ても 愛情遠く忘れたんじゃなくて 両手繋ぎ歩んでる証だから 「さやうなら」と手を振り 寄せる笑顔 「ありがたう」の言葉を返す 離れてゐても心何時迄も一つ だから何処に居ても 会へるよ波音に 耳を澄ましたら 夏火靡く先に