作曲 : トーマ 作词 : トーマ 月面廃墟 恒星の隔たり 宙に浮く碧い球体で見た 巡る生命に 惹かれたその光景は 締め切った遊園は暗がりを知る 埃に覆われた飾り窓 月面に創られたヒト 陥落 抗争 真似事の文明 静寂 警鐘 やがて朽ち果てるまま 集合墓地には倒壊の石像 人文の末路 目覚ましき退化を 君も孤独から産まれたなら 憧れだけ 誰もいない世界 気が付いたら 月光の大都会 他愛もない願いを抱いて嘲笑い 鮮やかに老いた地 試験管の命よ 心の欠落を残して廃墟となれ 摘む造花 銀の土 空の水槽 瓦礫に横たわる人形の 閉じられぬ眼を塞いだ 明滅する灯台に干からびた海 光を待ち望んだ呼吸も 底まで堕ちた 鉄塔に灰が舞い 夜明け前 時代もない 未来もない 何処にも届かない周波数の痛みは 煤けた景色に鎖されて 立ち止まった 消灯の街路 心臓は欠けた 聖者の森は白く燃えて 透明に描いた心情は淀み 傷跡残す まだ剥がれない 離れない 寂れゆく月が 諭され侵され 埋もれる微睡み 虚ろな祈りが腐りゆくその前に 目を覚ます 嗚呼 何もない 他愛もない願いを抱いたその星 崩れ去り泣いた地 片隅の地中で 何かが仄かに瞬いた ユーリカの鐘が鳴る -END-