[00:26.63]習慣を定義した、淹れたてのコーヒーは眩暈 [00:31.63]音楽を流さない朝は妙な静けさだ [00:36.69]タバコの煙が塞ぐ 今日は特別に皮肉だ [00:41.85]まだ外は暗いままで 靴鳴らし、ドアを開けた [00:46.98] [00:49.22]残像の去った今 歩き飽きた道も [00:52.29]絵になるなんて錯覚をしている情景 [00:55.87]軽装の兵士達 遠くで唸るサイレン [00:59.18]日常に転がった起爆剤を疑った [01:02.23] [01:02.57]ガイドラインの夜光虫 [01:04.16]外気に変わる吐息は未知のスピード [01:07.54]今日は輝いていろ [01:09.42]高度増すシラサギ 送電塔の遥か上に [01:13.50]俺の代わりに明日を盗んでくれ [01:15.95] [01:16.29]無機質なビルの角が明り帯びる頃か [01:21.31]なんて繰り返しの毎日だ [01:23.84]何ひとつ変わっちゃいないだろ [01:26.59] [01:48.04]垂れ下がった電線 空で弾けた風船 [01:51.53]下世話な街に放った羊たち [01:55.02]垂れ込んだ日差しに諭されたような気がして [01:58.13]嗤う現状からただ眼を逸らせないなんて [02:01.49] [02:01.82]レール上の決まったシナリオなんて [02:04.03]順番待ちの一生 きっと悪くはなかった [02:08.46]今日が人類の記念日となってしまうのなら [02:12.51]そこに携われたことに乾杯 [02:15.09] [02:15.32]交差点の真ん中 見渡したオレンジの光景なんて [02:20.25]刻まれた皺の奥まで溶けるように深く染まっていた [02:25.57] [02:27.08]存在を買い取って左手に断念を [02:29.47]何も起こせずに帰路を歩いていた [02:32.06]限界を遮ったクジラ雲 発煙筒 [02:34.63]祈るまでの愛などない 愛などない [02:37.17]蠢いた人生の執着は冷めきって [02:39.76]窓辺に居座りひとつ受け入れた [02:42.42]もう時代と老いていけはしないな [02:46.08] [03:08.46]アンチテーゼ完成像 [03:10.00]耐えきれない群衆は今日を嘆いた [03:13.39]大きく息を吐いた [03:15.32]もう行こうか、鼓動が終わりを数えている [03:19.44]手を入れて襟の内側をなぞる [03:21.84] [03:22.21]鈍く光り飾る終末に口づけを捧げよう [03:27.16]咥えた銃口は微かに [03:29.70]古いあの日の味がした [03:32.46] [03:39.27]-END-