作曲 : トーマ 作词 : トーマ 幾つ国を越えただろう 冷めない 絶えない 少年は浮浪に委ね その身と心を旅に売り 地図の終わりを確かめに行く 苔の茂った桟橋に シトリンを溢したように甘い湖 小人の宴に 巨人の歌 霧の森を抜けた小道の先まで "何処にも行けないわ" 呪われた魔法をかけられた少女出逢った 背中からは石の羽根 感情は鍵で閉じられていた 共に行こう 旅路は終わらない 望まれた命が愛される地まで 今夜は朝まで語り明かそう きっと ずっと無愛想な声で 道化達のキャラバンは 顔中 陽気な模様で塗り散らかして 本当は泣きたい時でも 誰にも知られず天の邪鬼 風車の骨組み登れば 価値観の違う空間が丘の向こうに ダブリンの風に踊らされた 二人は飾らない足を進ませ "何処にも行けないわ" 軽蔑の目 その羽根に注がれて 恐れをなした まるで御伽の怪物と 言われても表情を変えることはない 溢れる度に怒って泣いていいさ 色のない羽根を温めあった 悪い夢と暮れ絶つ別れを その背に手をあてる 黒煙に傷口 お願い 舞い散る羽ふぶき 弱りきった呼吸 憑り付いた宵の魔女の影は落ちて きっと ずっと笑える旅に照らす太陽 終わらない 終わらない 旅人は見届けた 少女の笑顔を 束の間の心を捧げ失くして 少年はそっと翼を広げた