私がまだ私だった頃の消えそうな星 日々 黄昏れて 叫ぶ鳥は飛び立っては戻らない 明日を見て耳を澄ましたり 君を思い出したり 焦燥の空の下 震える手 小さく歌う声も 夏の防波堤と麦わら帽子も もし守れるなら 私のいない世界でも構わない 手を繋いだ 離さないよ、と 流れた涙の数 それが愛だと気づかないほど 塔に登り地平線を見た 儚い夢を抱く そんな大きな明日と引き換えに 貴方の見る空に降りそそぎたい 奇跡と会話した朝に気づいていた ただ一つだけの願い事 どうか私が貴方の日常で ありますように 錆びきった海岸の駅 写った波はレンズを照らす 打ち上げられたガラス玉を 手に取っては眺めている 潮風に吹かれなびく髪 触れたら壊れそうで 繊細な誓いだけを囁いた 脆く強い衝動に溢れた 祈りは君と待つ ただ永遠が手のひらで跳ね 救いの園 したたかに咲いた花 二人で一番高い所へ行こう あと少しだけ時間を止めて 今この瞬間に名前を付けよう 忘れないように 貴方の手から伝わった 温もりだけ覚えて目を閉じる 風の流れがどこか沁みる この小さな繭に包まれて永久の眠り 見送る貴方の影 熟れた時間で最後に触れた答え また逢う日までの別れ唄 全ての人に平等な朝日に 見守られて