[ti:] [ar:] [al:] [00:31.25]とある洋館の言い伝え [00:33.97]再奥の部屋 開かずの間にて [00:36.87]新月の夜に開かれる [00:39.69]秘密の宴 鍵ノ間の宴 [00:42.66] [00:48.67]召使共は口々に [00:51.53]あの美しき娘は誰と [00:54.55]見惚れる刹那はたまゆらに [00:57.42]瞬きすれば娘は何処(いずこ) [01:00.19] [01:00.73]五月雨誘う 皐月の雲は [01:03.81]不穏に唸りを上げ よどみ [01:06.53]固く閉ざされた “鍵ノ間” にて [01:09.26]共に踊り明かしましょ [01:12.09] [01:12.64]人ならざりて妖かしなるは [01:15.07]神とて嘲笑う定めかな [01:18.04]廻り巡る 鍵ノ間の宴 [01:20.93]浮世のまにまに [01:24.42]「もういいかい?」 [01:25.52] [01:38.73]街の者達は口ずさむ [01:41.58]かの屋敷には 妖かし住まう [01:44.48]娘の姿で人食らう [01:47.51]世にも恐ろし 妖怪屋敷 [01:51.07] [01:56.25]雑用係の少年も [01:59.27]噂話を耳に入れれば [02:02.06]一目でいいから逢いたいと [02:05.12]その衝動は禁忌に触れる [02:07.90] [02:08.43]乱れ椿の 十二単は [02:10.89]散れども美しき花弁に [02:14.02]今宵開かれた “鍵ノ間” にて [02:16.74]共に踊り明かしましょ [02:19.59] [02:20.08]人ならざりて 妖かしなるは [02:22.56]神をも嘲笑う童かな [02:25.55]風になびく 銀髪を持つ [02:28.62]金色(こんじき)の瞳 [02:31.84]「まぁだだよ?」 [02:32.90] [02:45.08]彼女はずっと一人です [02:47.90]物置のその最奥で [02:50.86]人形は孤独の中で [02:54.20]いつしか魂を宿し [02:58.50] [03:02.86]霞の空の しののめ時に [03:06.03]惚れた腫れたの赤牡丹 [03:08.50]今宵開かれた “鍵ノ間” にて [03:11.51]永久に踊り明かしましょ [03:14.10] [03:14.60]人ならざりて 妖かしなるは [03:17.16]神とて嘲笑う印かな [03:20.14]白き肌に 薄紅差して [03:23.06]涙を流せば [03:25.83] [03:26.47]人ならざりて 妖艶なるは [03:28.89]寂しき孤独なる姫君か [03:31.86]淡き夢の終わりとなりて [03:34.79]朝焼に帰(き)そう [03:38.15]「もういいかい?」 [03:39.22] [03:39.77]「もういいよ」 [03:40.71]