静寂が沁みるこの夜は 考えても仕方の無いことが あふれ出す センチメンタルと ふと思うの もしものお話を 向こうの世界は 相も変わらず争いばかり こちらの世界は平和でいいのにね 「戻れる日が来たらどうしたい?」 満月が問いかけ笑った 化かすのならちゃんとしてよ 空になった杯二つ 守るべきルールを守れば この世界は桃源郷になる 煙に巻いたとて 誤魔化されてあげないんだから 木の葉のお金じゃ付き合いきれないわ 「戻れるなら貴方はどうする?」 私から問いかけ仰いだ 赤い笑みは 風に溶けた 酒に泳ぐ馬鹿げた話 酔い惑って更け行く当夜は 妖怪とヒトとの境目 たまにならば薄れたって いいかなんて思い飲み干す 静かな夜に