[00:43.51 東から来た風が薄闇の谷を、岩肌を這う 朝霧の合間を切り裂き差し込む暁を待つ か細く揺れる谷底の木々は光を求め上へ 伸ばす枝葉、覆いゆく地上 その影から生まれたのは—— 影の子らは木々を育み 頂は今や天の帳 森と共に栄え闇の谷を埋め尽くすまで [05:16.33 寄り添うようにして生まれる命 [05:23.52 まだ見ぬ明日のため 鳴らすキノコの歌 [05:34.59 [05:36.59 [05:38.78 [05:40.91 [05:42.95 [05:45.08 [05:47.10 [05:49.26 南から来た人が切り立った崖を、岩肌を行く 迫る戦火、故郷を追われ 絶望の汀に立つ 高くそびえる谷底の木々を横目にさらに下へ 咲くはキノコ、それこそが希望 闇の底の木漏れ日を見た 森の子らは人を育み 人は常闇に燈を灯して 森と共に栄え谷に築きあげたる街は—— 地図の果ての異郷に根付き 寄り添うようにして繋いだ命 産声は高らかに [05:26.95 今、蒸気が満ちる 闇を退け 光を灯せ 大地と共に命よ廻り行け 霧を纏いて 星に背きて キノコと人の歴史は回る 窓ガラスの向こう 不揃いなキノコの屋根と煙突 蒸気と霧が混じる朝の街並み 歯車時計の螺子を巻き 機械気球が遠くで羽ばたき飛び立つ 少年は静かな瞳で夜明けの空を見上げた キノコの谷の底でキノコの家に住み 森を守り、守られ生きる街 張り巡らす菌糸と唸りあげるタービン 眠る君を揺らしてほら今日が目覚める 東から来た風が解き放つ光の筋が 木々を照らし水に土に惜しみなく降り注ぐ 夜の果ての狭間に生まれ 寄り添うようにして色づく命 行き交う人の中で 安寧を祈る鐘が鳴り 寄り添いあいながら受け継ぐ命 今、希望が満ちる AV ALONGE AM E I JAV A【やがて人がその地に降り立ち】 DZI E LEME U SMED JORGN【彼らは人を受け入れ】 HUM A SVIDA TII LIMGA【人もまた発展をもたらす】 A LOSN LIV ES DIA【そして命は廻る】