彩りの壊れた世界の中で まだ幼い眼窩(がんか)に刺した 一輪の赤い 揺蕩(たゆた)うこの痛みも 静を隠す眩暈(めまい)も 歪んだこの絶望も あなたは消してくれた 夢の央(なか)刻んだ愛を この風景画に溶かしたい 空虚な蜜を贈ろう 爆(は)ぜた存在は何処?「何処?」 優しさを忘れた 一輪の黄色い いつまでも繋ごう この生を閉じ込めるよ 孤独、虚無、裏、光ったキャンディ 笑った兔を贄にさざめく 存在に舞った花占い後、 日々割れた今日を赤く染めるの 独占欲、毒腺獄、直線目 見つけ次第薔薇薔薇来な来な 「愛されたいそれ頂戴。」 誰か見つけてタスケテ私ヲ。」 誰も救えないなら どうか消えないままで あなたの心の額(まど) 私のことを描いてね 気付いたの 刻んだ愛を 彩るための “奇跡”(はなことば この記憶は 消えない色彩(えのぐ)で 描かれてるわ ねぇ、 そうでしょう 「Ib」 素敵な美術展 素敵な仲間達 小さな手を繋いだら 優しく微笑んだ